この記事でわかること
- 食品業界向け展示会の特徴と活用ポイント
- 食品業界向け展示会の出展により得られるメリット
- RX Japan主催の食品業界向け展示会の概要
食品業界の展示会は、新商品や最新技術の発表だけでなく、商談や販路開拓の場として注目を集めています。本記事では、食品分野に特化した展示会の特徴や活用メリット、RX Japanが開催する食品業界向けの展示会をいくつか紹介します。
食品業界向け展示会の特徴
食品業界向けの展示会は、最新の商品や技術を一度に体験できる場として、多くのバイヤーや業界関係者に注目されています。来場者は食品小売や外食、ホテル、商社、卸、メーカーの経営層、商品企画、生産・開発担当者まで幅広く、全国チェーンに加えて海外60ヵ国以上のバイヤーも訪れます。
会場には畜産物・水産物から飲料・調味料・加工食品まで多様な製品が揃い、代替タンパク質やプラントベースフードといった次世代食品にも出会えるため、市場の次の流れをいち早く掴めます。さらに食品そのものだけでなく、厨房機器、受発注システム、衛生管理ソリューションなど、食ビジネスを支える関連サービスも比較検討できる点が特徴です。
RX Japanが開催する食品業界向け展示会5選
RX Japanは日本国内で多数の業界専門展示会を主催しており、それぞれの展示会はテーマごとに特化しています。今回は、加工食品や清涼飲料水など食品分野に焦点を当てた展示会をいくつかピックアップして紹介します。
国際 食品・飲料 商談Week(JFEX)
「加工食品」「ワイン・酒」「プレミアム食品」「生鮮食品」「インバウンド向けの食品」の5つの商材別の専門展で構成しています。世界中から食品や食品にまつわるサービスが集結し、それを求める小売り・外食店・中食・食品商社のバイヤーや食品メーカーが全国各地から集まります。
| 展示会名 | 国際 食品・飲料 商談Week(JFEX) |
| 構成展名 | ・加工食品 EXPO(JFEX FOOD) ・ワイン・酒 EXPO(JFEX WINE) ・プレミアム食品 EXPO(JFEX PREMIUM) ・生鮮食品 EXPO(JFEX FRESH) ・インバウンド向け 食品 EXPO(JFEX INBOUND) |
| 取り扱い品目 | 冷凍食品、レトルト食品、調味料、お菓子、ワイン、日本酒、焼酎、ビール、高級な食品・飲料、農畜産物、水産物、ヴィーガン食品、代替食、完全食、食品素材・原料、食器など |
| 開催場所 | 東京ビッグサイト |
| 特徴、ポイント | ・750社が出展し、25,000名が来場する ・5つの構成展があり、それぞれの領域のバイヤーが来場、商談が活発に行われている ・来場者の約60%以上が課長職以上である ・日本各地の食材、日本初上陸の海外製品を比較検討できる ・トレンドセミナー、店舗導入事例など販路開拓に直結するコンテンツが充実している |
| 詳細ページ | https://www.jfex.jp/jfex/ja-jp.html |
“日本の食品”輸出 EXPO
農畜産物・水産物から、飲料・調味料・加工食品まで、世界に誇る“日本の食品”が一堂に出展し、60ヶ国の海外バイヤー・国内の輸出商などが来場します。日本にいながら海外バイヤーと直接商談できる、海外の販路開拓のための展示会です。また、本展は「国際 食品・飲料 商談Week(JFEX)」と同時開催されており、展示会の行き来も自由にできます。
| 展示会名 | “日本の食品”輸出 EXPO |
| 取り扱い品目 | 加工食品、農畜産物、水産物、ドリンク、酒類、お菓子、調味料、健康食品、OEM商品、食品原料、食器、物流・輸出サービスなど |
| 開催場所 | 幕張メッセ・東京ビッグサイト |
| 特徴、ポイント | ・農林水産省の協力・JETRO共催のもと開催される、日本食品の輸出に特化した専門展示会である ・世界60か国の海外有力バイヤー 4,000名へPRし、商談できる ・2,800名の国内の輸出商社にも売り込める |
| 詳細ページ | https://www.jfex.jp/jpfood/ja-jp.html |
国際 食品物流EXPO(FoodLogiX)
食品に関する輸出・輸入、国内物流サービスや包装関係・輸出入コンサルなどが出展し、国内外の商社、卸、食品・飲料メーカー、小売りが来場する、食品物流 (輸出・輸入・国内物流)に特化した展示会です。
| 展示会名 | 国際 食品物流EXPO(FoodLogiX) |
| 取り扱い品目 | 物流、配送サービス、倉庫、保管サービス、荷役サービス、梱包、包装資材サービス、通関、申請サービス、認証サービスなど |
| 開催場所 | 幕張メッセ・東京ビッグサイト |
| 特徴、ポイント | ・“日本の食品”輸出 EXPOとJFEX [国内向け食品展]と同時開催のため、食品の輸出入、国内流通に関わる全ての事業者の来場が期待できる ・来場者の約60%が購買・導入決定権者のため、効率よく商談ができる ・マッチングサービスで事前に商談アポイントを設定できる ・食品業界のトレンドを掴めるセミナーや、各社製品を試食できるイベントも開催される |
| 詳細ページ | https://www.jfex.jp/foodlogix/ja-jp.html |
食品工場 Week(旧称:フードテック Week)
食品工場が抱える各課題を解決する技術・サービス・情報が一堂に集う専門展示会です。工場の重要テーマである「自動化・省人化・DX」「食品衛生・HACCP」「食品ロス対策」「職場環境改善」の4つのエリアで構成され、全国から食品メーカーが来場し、最新技術や業界動向を収集できる機会を創出しています。
| 展示会名 | 食品工場 Week(旧称:フードテック Week) |
| 構成展名 | ・食品工場の自動化・DX 展(フードテック ジャパン) ・食品衛生イノベーション展 |
| 取り扱い品目 | ロボット・省力機器、AI・IoT・DX、製造・検査装置、AGV・輸送装置、衛生資材・設備、異物混入対策、HACCP、品質鮮度保持など |
| 開催場所 | 幕張メッセ・インテックス大阪 |
| 特徴、ポイント | ・中国、韓国、アジア圏をはじめ海外の食品メーカーも多数来場するため、日本にいながら海外メーカーと直接商談ができる ・最新技術を出展する300社から技術トレンドを把握できる ・全70講演の併催セミナーで、他社事例や最新の業界トレンドを学べる ・特別フォーラム(省人化・人手不足対策フォーラム、食品衛生・食品安全フォーラム、資源循環・食品ロス対策フォーラム)が開催される |
| 詳細ページ | https://www.foodtechjapan.jp/hub/ja-jp.html |
ドリンク ジャパン
原料・容器・パッケージから、製造・醸造機械、クラフトビール向け設備までが一堂に出展しています。また、全国から飲料・酒類・食品メーカー、ブルワリーなどが来場し、最新技術や業界動向を収集できる機会を創出しています。
| 展示会名 | ドリンク ジャパン |
| 取り扱い品目 | 原料・添加物(飲料原料、香料/色素、甘味料・酸味料)、研究開発・品質管理(測定機器、各種試験器)、製造装置・設備(ろ過・抽出装置、混合・混練機)、包装機械・包装資材(充填機・包装機、ラベル印刷)、環境対策・資源循環(バイオプラスチック、生分解性プラスチック)、OEM・各種支援サービス(飲料製造受託、包装受託)など |
| 開催場所 | 幕張メッセ |
| 特徴、ポイント | ・国内・海外から300社が出展する、日本唯一の飲料・酒類・液状食品に特化した開発・製造展である ・発酵・醸造向け技術が集まる特別エリアが新規開催され、実機・デモを見ながら最新製品を比較検討できる ・業界の有力企業・第一人者が連日登壇する併催セミナーで、最新動向や他社事例を学べ、業界のレジェンドたちとの交流の機会もある |
| 詳細ページ | https://www.drinkjapan.jp/ja-jp.html |
食品業界向けの展示会出展のメリット
食品業界の展示会は商談に特化しており、大手小売や外食チェーン、メーカーの役員クラスも来場するため、取引を迅速に進める場として大きな価値があります。さらに海外からの来場者も多く、出張費をかけずに海外販路を開拓できる点も魅力です。加えて、競合や市場の最新動向を把握し、自社の差別化戦略を考える機会にもなります。特にRX Japanが開催している食品業界の展示会では、情報感度の高い来場者が集まることで他業種とのシナジー効果も期待できます。
試食や最新技術の体験によりその場で意思決定してもらいやすい
食品業界の展示会では、香りを発する実演や試食・試飲、最新技術のデモンストレーションによって来場者に自社製品を体感してもらえます。これにより自店のメニューや商品、店舗運営にどう活かせるかを即座にイメージでき、購買の意思決定が早まりその場で導入を固めてもらえる可能性が高まります。
さらに、来場者からの率直な感想はアンケート調査以上に価値あるデータとなり、自社製品の市場ポテンシャルを見極める有力な材料になります。リアルな反応を数多く収集することで、その製品がヒット商品となる可能性を確信する手掛かりにもなるでしょう。
製品誕生のストーリーや認証取得がバイヤーの共感を呼び受注につながりやすい
食品業界の展示会では、製品そのものだけでなく背景にあるストーリーを伝えられることが大きな武器となります。「地域の課題を解決したい」「伝統製法を守りたい」「サステナブルな原料を使っている」といった物語は、価格競争から抜け出すための有効な手段です。
特に農産物や地域産品では、生産者自身がブースに立ち、製品へのこだわりを来場者に直接伝えられます。その際に取得している国際規格やオーガニック認証を示せば信頼性を強調でき、バイヤーに安心感を与える要素となります。また、アレルゲン管理やトレーサビリティに関する質問に対応できれば、より高い信頼も築けます。結果として商談がスムーズに進み、受注につながりやすくなるでしょう。
食品業界の展示会出展に興味をお持ちの方へ
食品業界の展示会は、新規販路の開拓やブランド力の強化を図れる絶好の機会です。試食や実演による体験型の訴求、製品誕生の背景や開発ストーリーの発信、信頼性を示す認証の提示などを組み合わせることで、来場者の共感と信頼を得やすくなります。自社の強みを直接伝えられる場として、出展を検討する価値が十分にあるでしょう。
一方で、展示会出展には事前の準備が不可欠です。目的を明確にし、十分な準備期間の確保が成功の鍵となります。特に人気な展示会は早い段階で枠が埋まり、出展ブースの位置も先着順で決まるケースが多いため、出展時期の確認と早期申込みが重要です。
最新の展示会の開催情報や出展方法の詳細は、RX Japan公式ページの展示会開催情報や展示会出展パーフェクトブック(無料)をご確認ください。

RX Japan 株式会社 第四事業本部 斎藤 広顕
2004年入社。花と宝石の展示会の国内営業担当として従事。2007年にガーデンEXPO(GARDEX)、2011年に農業WEEK、2017年に“日本の食品”輸出EXPOを発案し、立ち上げを担当。2022年にこれらの展示会の事務局長に着任し、発展に尽力中。また、DX Expertとして、社内横断の 「広告商品の強化プロジェクト」の責任者を兼任。
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